できることなら脱毛したいけれど、脱毛は痛いと聞いたことがあって一歩踏み出せないという方、不安に思う方も多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、
「脱毛が本当に痛いものなのか?」
「脱毛が痛いとされている理由?」
など脱毛の痛みに関するあれこれを解説していきたいと思います。
あなたの脱毛に対する疑問や不安が少しでも解消され、前向きに脱毛に臨むことができれば幸いです。
◎脱毛で痛いと感じる3つの要素
- 「部位」
- 「脱毛方法」
- 「個人差」
脱毛で痛いと感じやすい「部位」とその理由
全身の中でも痛みを感じやすい部位
脱毛における全身の部位は大まかに「顔・腕・脚・ワキ・お腹・背中・胸・お尻・VIO」に分けられます。
全身の各部位全ての脱毛が痛いというわけではなく、中でも脱毛で痛いとされる部位が下記3つの部位です。
- 「ワキ」
- 「VIO」
- 「顔」
全身の中でも「ワキ」「VIO」「顔」が痛いと感じやすい理由
全身の中でも「ワキ」「VIO」「顔」が痛いと感じやすい共通の理由としては、
皮膚が薄いということが挙げられます。
レーザーや光の照射により照射部分の皮膚は光熱を帯びるため、皮膚が薄ければ薄いほど全身の他部位と同じ脱毛方法であったとしても痛いと感じやすいです。
皮膚が薄いこと含めたその他の各部位の特性と痛みとの因果関係を以降にて簡単に解説します。
◉「ワキ」の場合
皮膚が薄いうえに、毛が太く密集しておいることで痛いと感じやすい部位の1つです。
毛が太く濃いと、メラニン色素も濃く、レーザーや光の照射が反応しやすい分強く痛いと感じる場合があります。
またこれまでのワキの自己処置が原因で、乾燥による毛穴の汚れや色素沈着を起こしており黒ずんでいることで更に照射が強く反応してしまっていることも十分考えられます。
◉「VIO」の場合
全身の中で最も痛いと感じやすい脱毛部位とされています。
よってVIO脱毛の痛みを不安視されている方も多いことでしょう。
VIOは皮膚が薄いうえに、血管や神経が通っている箇所でもあるので痛いと感じやすい部位です。
Vについては、毛が密集しており、IOについてはV以上に肌が薄く弱いということから脱毛方法問わず痛いと感じやすい部位です。
脱毛方法によってはVIO全ての処理を得意とせず一部しか脱毛処理対応できないものもあるので、気をつけください。
◉「顔」の場合
毛が細い産毛の脱毛ばかりですが、皮膚が極端に薄いがゆえに痛いと感じやすい部位の1つとされています。
特におでこや鼻下部分は顔全体の中でも皮膚が薄いため、痛いと感じやすいことでしょう。
顔は肌のトラブルが生じると目立ってしまう場所でもあり、全身の他部位と比較しても特に肌を気づかうケアが大切です。
効果を早く得たいからと無理をすることなく、脱毛施術時の照射パワーを適宜調整してもらいながら脱毛処理を進めてもらえるようにしてください。
どの程度痛いものなの?
痛みに弱い人と強い人がいることや脱毛部位・脱毛方法の違いによって様々であり、痛いと感じる度合いを一概に解説することはできません。
どういった痛みかを表現するならば、「ピリピリ・ヒリヒリ」「(高熱よりに)ジンワリ、ジーン」といったところです。
施術中に瞬間的に痛いと感じることが多く、肌トラブルが生じなければ痛い状態が長時間続くことは、基本的にはないとされています。
同じ部位でも「脱毛方法」によって痛いと感じる度合いが異なる
脱毛で痛いと感じる程度はまず「部位」によって異なっていると前述にて紹介しました。
次に痛いと感じる程度の大小を左右する要素となる「脱毛方法」について詳しく紹介していきたいと思います!
脱毛には大きく分けて下記の3つの手段があります。
- 「医療脱毛」⇒医療脱毛クリニック・美容クリニック・皮膚科にて施術可(医療資格要)
- 「サロン脱毛」⇒脱毛サロンでの施術(医療資格不要)
- 「自己処理」⇒家庭用脱毛器やシェーバーなどを用いて自宅でセルフ脱毛
こちらの記事では、安全&衛生面を考慮して、おすすめしたい「医療脱毛」と「サロン脱毛」の脱毛方法(方式)と痛み程度などの特徴を解説していきたいと思います。
「医療脱毛」:少々痛いが安心&効率的に脱毛としておすすめ
◉特徴
医療脱毛は医療資格を有する者のみが施術できるとされている脱毛方法の総称です。
そのため、医療脱毛に該当する脱毛方法は脱毛サロンで行うことができません。
医療脱毛はサロン脱毛と比較しても、照射などの脱毛の施術におけるパワーが強いため、脱毛サロンよりも脱毛効果が高い分、痛いと感じやすいとされています。
つまり、サロン施術だと痛くなかったであろう部位が、医療脱毛だと痛いとなるようなことも十分ありえます。
効果が高い分、全身の中でも痛みを感じやすい部位の「ワキ」「VIO」「顔」を医療脱毛で行うとなると、個人差はあるもののその分強く痛いと感じる可能性が高いです。
しかし、万が一脱毛によって肌トラブルが生じてしまった場合や、脱毛前の肌トラブルについても適切な処置やアドバイスをしてもらうことができます。
また、デリケートな部位の脱毛には不安を感じてしまいがちですが、医療的な処置を行ってもらえる環境であることで安心を得ることもできます。
脱毛の効果としても方法によっては永久脱毛が可能となるため、ムダ毛を極力なくすことも可能であり、抑毛効果も高いとされています。
サロン脱毛と比較すると費用が割高なので全身全ての脱毛を医療脱毛で行うことは難しいという方は、医療脱毛が得意とする部位だけをクリニックで行うのも1つです。
セット価格がお得な場合もあるので、脱毛サロンとの費用の比較することをおすすめします。
◉医療脱毛の脱毛方法
『医療レーザー脱毛』
- HR方式
- SHR方式
- HR&SHR方式
『医療レーザー脱毛』とはメラニン色素に反応する医療レーザーを毛根に照射し破壊していくことで、毛の成長を抑制する・止めていく方法です。
医療レーザー脱毛で用いられるレーザーは200度の超高温につき、照射部位だけでなく照射部位付近にも痛みが伴うことでより強く痛いと感じるとされています。
医療レーザー脱毛の中でも用いられているレーザーの種類が多種にわたりっており、レーザーの種類によっても痛いと感る程度が異なります。
『絶縁針脱毛 』(ニードル脱毛の1つ)
複数方式あるニードル脱毛の1つであり、医療資格を有する者だけが施術可能なニードル脱毛が『絶縁針脱毛』です。
【「医療レーザー脱毛」と「絶縁針脱毛」の特徴比較】
医療脱毛の種類 | 医療レーザー脱毛 | 絶縁針脱毛 |
---|---|---|
効果 |
光脱毛よりは脱毛効果は高いが、 無毛にすることは不可 |
確実に1本1本の永久脱毛が可能 |
処理の早さ | 早い(広範囲に可) | 遅い(手間がかかる) |
痛いかどうか | 少し痛い | レーザーより強く痛い |
脱毛可能な部位 | 全身 | 全身 |
白髪や産毛などの細い毛 | レーザーの種類によって異なる | 得意 |
毛を伸ばす要否 | 毛抜き以外の除毛は問題なし | 毛を伸ばす必要あり |
費用 | サロン脱毛より割高 | 医療レーザーより割高 |
施術手段 | 医療脱毛クリニック | 一部の医療脱毛クリニック |
「サロン脱毛」:時間を要するが痛みを考慮した脱毛としておすすめ
◉特徴
医療資格を有する者でなくとも施術が可能な脱毛方法をとりいれている脱毛専門のサロンがいわゆる脱毛サロンです。
脱毛サロンで行う脱毛方法は様々ありますが、光脱毛を主とした総称としてサロン脱毛と呼ばれています。
サロン脱毛は医療脱毛ほどの施術パワーがないため、永久脱毛を見込めるほどの効果はありませんが、自己処理が不要となるまたはそれ以上の効果を十分に見込むことができます。
ただし、痛みを感じやすい「ワキ」「VIO」「顔」などは特に脱毛を完了させるまでに通う回数が多くなってしまします。
方法によっては「VIO」 や「顔」は一部の範囲しか施術ができない場合もあるので、気をつけください。
◉サロン脱毛の脱毛方法
『光脱毛』
サロン脱毛の多くが用いている「光脱毛」ですが、光脱毛の中でも脱毛方式が主に下記5つあります。
同じ光脱毛でも方式によって得意とする毛質や伴う痛みの大小が異なるため、顔脱毛に向いている方式と向いていない方式があります。
- SHR方式
蓄積した熱エネルギーで脱毛をしていく脱毛方式
- IPL方式
IPLといわれる光照射で、毛根のメラニン色素にダメージを与えていく脱毛方式
- SSC方式
抑毛効果のあるジェルで肌を覆い、クリプトンライトを照射し浸透させていくことで脱毛&抑毛の効果を得る脱毛方式
- ハイパースキン方式
成長中の毛に対して働きかける従来の脱毛方法とは違い、毛周期の中の休止期に対して働きかける脱毛方法
- ハイブリッド型
肌を冷却させながら、特殊な光を連続照射させることで減毛・抑毛することができる脱毛方法
『美容電気脱毛』(ニードル脱毛)
電極を毛穴に挿入して微弱の電流を流す方式で、同じくニードル脱毛の一種である絶縁針脱毛とは異なり医療資格が不要のため「脱毛サロン」での施術が可能な方式です。
美容電気脱毛には下記の通り、更に3つタイプがありますが、現在脱毛サロンで活用されているものと、活用されていないものがあります。
- フラッシュ法・スーパーフラッシュ法(高周波針脱毛) (※サロンでできるニードル脱毛で主流の方式)
高周波の電気で毛根を溶かしていく方法であり、脱毛サロンで可能な施術方式ですが痛みが少々伴う可能性があります。
医療資格が不要な脱毛サロンでの施術ができる、ニードル脱毛の中で主流の方式です。
次に紹介する電気分解法と比較すると少々効果は劣ってしまいますが、スピーディーの効率の良い処理が可能とされています。
- 電気分解法(※現在はあまり活用されていない方式)
針から電気を流し毛根を溶かしていく方式で「脱毛サロン」での施術で可能となったニードル脱毛の方式です。
長時間での施術が必要である一方で高熱による痛みが強く、色素沈着の懸念があるため、現在はあまり活用されていないというのが現状です。
- ブレンド法(※現在は活用されていない方式)
痛みの抑制や効果の高さを見込む目的として先に述べた電気分解法とフラッシュ法をカスタムさせた方式ですが、現在は活用されていない方法です。
痛いと感じやすい人とそうではない人の違い
「脱毛部位」・「脱毛方法」以外に痛いと感じやすいとされる要素の1つとなる痛みに「個人差」が生じるケースを最後にお話しておきたいと思います。
痛いと感じやすい人の特徴3つ
個人差が生じるよくある3つの特徴は下記の通りです。
- 敏感肌の人
- 色黒の人
- 毛深い人
・「敏感肌の人」
敏感肌の型は肌の表面の角質層が通常時の肌よりも薄くなってしまっているため、刺激に対するバリア力が低下しており普段よりも過剰に反応してしまいます。
脱毛の天敵である乾燥も敏感肌となる1つの要因になるため、保湿ケアを怠らないようにしましょう。
・「色黒の人」
黒く濃いメラニン色素に反応する脱毛方法の場合、肌が黒い人・焼けている人ほど照射の光やレーザーが反応しやすく、強く痛いと感じる可能性があります。
・「毛深い人」
毛深い人は、毛が密集していることから照射した光やレーザーが毛の分だけ強く反応し、かつ長時間の施術となる傾向にあるため、痛いと感じる可能性が高いです。
【まとめ】全身の部位問わず、肌のコンディションを整えたうえで、脱毛に臨むことが大切!
脱毛は全身の各部位・方法・個人差の大きく3つの要素によって痛いと感じる程度が左右されます。
できれば痛くないことに越したことがないと誰もが考えるところではあります。
現在の脱毛技術では痛いと感じやすい医療脱毛での脱毛処理が、脱毛としての効果が最も発揮しやすく、全身の脱毛も可能であるため最もおすすめです。
肌のコンディションを整えたうえで脱毛に臨むことができれば、少々痛いと感じることはあってもさほど不安を感じる必要はありません。
少しでも肌の異常を感じた場合には、通っているサロンやクリニックにしっかり相談してください。
少々痛いと感じることがあっても、脱毛が完了してしまえば、たくさんの快適さを味わうことができることでしょう。